今日までに僕の地域の
ほとんどの田んぼの田植えが終わりそうだ。
今シーズンは天気に恵まれて、
作業が滞りなく進んだ。
今日も苗の手直しのために
田んぼに入っている人がたくさんいる。
ここのところ28mmを多用してきた。
35mmと7mmの違いしかないけれど、
この違いは結構大きい。
映る範囲が広がると言うことだけじゃなく、
主役とその周りの状況との関係が強調される。
遠くの物が小さく映っても、
写り込む要素は多くなる。
写真はよくひき算だといわれる。
いらない物をどう画面から外していくか。
もしくはぼかしていくか。
それを突き詰めていくと望遠側に偏っていく。
でも、映る物の相乗効果で、
いい写真になることもある。
写真はひき算であると共に、
かけ算でもあるように
最近思えるようになってきた。
主演と助演の関係。
または主演とそれを取り巻く環境。
その組み合わせによって
効果が倍増したりバラバラになったりする。
何を残して何を削るか。
そこがヘソだと思う。
焦点距離の使い分けは、
主演と助演と取り巻く環境を意識して選択したい。
この写真は手前の苗と中景の植えられた苗、
そして遠景の富士山の関係であるけれど、
28mmにしたことで
それぞれのつながりの親密感が薄い。
35mmだったらもう少し濃くなるように思う。
でも、富士山はそこにあるものという見方からすれば、
この場合は薄くてもいいような気がする。