富士山を取り巻く雲の動きが大きかった。一応考えていた場所の一つに出向いてカメラをセットした。
青空も見える。でも非常に微妙な雲行きだった。
雲間から顔を出した時にはかけ始めていた。太陽の両脇の黒い雲の左が虎、右が龍、欠けた太陽の前で龍虎が戦っている、なんて大げさに見ていた。
部分日食が進む。おお、雲が太陽を貫いている。
それか太陽のブレスレットをした雲の腕か。
等倍画像では、
この雲のかたまりがくせ者だった。南から拡大してきている。子どもたちの学校ではこの雲のせいでたぶん見られないのではないかと思う。
金環日食に入る。
等倍画像
金環に入る頃からぽっかりと雲に穴が開いたような状態になる。カメラのレンズ用にフィルターを準備していなかったのでF32の最小絞り、シャッター速度1/8000でも追いつかない。画素を痛めなければいいと思いつつシャッターを切る。
等倍画像
また雲が移動してきた。
等倍画像 煙ったような指輪ができた。
そしてどうしても撮りたかった切れる瞬間。
等倍画像 月のでこぼこにより粒が見られると聞いていた。
金環日食がおわり部分日食に入る。龍がこちらをにらんでいるぞ。
というわけで即座に撤収。300mほど離れたところでは雨が降っていた。
劇的な風景としての日食を狙おうなんていう余地のない天気だった。でも、スポットライトのようにぽっかりと雲が切れてくれたことが、なんというラッキーだったか。
この辺りでは見られなかった人がほとんどだったようだ。でもそれが見られたことに感謝。