山頂小屋に泊まれないことが分かったので
前回泊まった9合目の小屋に泊まることに
確実に泊まれるように
電話番号を社務所のお兄さんに聞いて連絡を取る
大丈夫、空いていた
下りは速くどんどん高度が下がっていく
あんなに苦労して登った道もあっという間だ
9合目に3時半ごろ到着し
子どもはお汁粉を、僕はココアを頼んでホット一息
一息つくと子どもは蒲団に入って眠り始めた
結局、途中何回か起こしたけれど
次の朝の7時まで眠り続ける
夕食を6時に食べ
相部屋の静岡市からやって来た初老の夫婦としばらくお話し
そして就寝
山の夜は早いのだ
下界では真夜中といっておかしくない午前3時に目が覚める
5時の日の出を頂上で見る人たちが活動開始
食堂は出発の人たちでごった返している
思えば前回の山小屋泊では
僕も参っていたので起きたのが6時だった
みんな出かけた後のがらんとした山小屋だった
それが今は全然違う
小屋に泊まった人ばかりではなく
夜中に5合目を出発した人たちが
この9合目で休憩もしていく
僕はミルクティを飲みながら
食堂の隅でまたぼんやり
時々隣に座る登山者と話をした
それから子どもを一度起こして
夏休みの自由研究のための観察を行った
観察するとまた蒲団へいったので
僕はまた食堂に残ってぼんやりしている
相部屋の老夫婦も準備をして山頂へ向かった
4時
小屋はいったん落ち着きを見せ
ここで日の出を待つ客だけになった
外は風が強く寒い
じんわりと東の空が明るくなってくる
4時50分
雲が焼け始めた
地上で見るよりも数倍色が濃いように感じる
こうして前回は見ることができなかった朝焼けを
今回はばっちり見ることができた
今日からこの時間帯にちょっとだけ視点を変えて撮った写真を続ける